前回の高校3学年主任座談会の続報を載せさていただきます。前回は今年度の各学年の力点や方針に関する内容でした。今回は進路実現のための講演、企業見学等の特別な企画に対しての高2、高1の学年主任の考えをまとめましたので、ご報告いたします。
高2 中西主任
昨年度、社会人の方々の講演、企業見学等の特別な企画を行ってきました。今年度も、生徒が将来を見据え、物事を幅広く見られるような企画を行いたいと考えています。そのためには、以下の2つの考え方を軸に考えています。
まず、生徒が世の中に多くの職種が存在することを知り、職業選択の幅を広げる手助けをしたいと考えています。例えば「弁護士」と聞けばどんな仕事であるのか大まかなイメージのある生徒は多いと思いますが、「経営コンサルタント」と聞くとどんな仕事かを説明できる生徒は少ないと思います。生徒が具体的なイメージをもった職業の数を増やし、その中で興味を持った職業に就くために今どんな勉強をすべきか考える機会を作ります。
次に、社会の現実を知ることにより、自分自身の夢の実現をする道が1つではない可能性があることを知ってもらいたいと考えています。実社会において1つのプロジェクトを成し遂げるために、多種多様な職種の人が関わり合っています。例えば、ロケットを作るには「宇宙工学」の勉強ができる大学に行かないといけないと考えている生徒もいます。もう少し確かな情報をつかんでいれば、「ロケットは機械工学、宇宙工学、航空工学、応用工学、情報工学、材料工学など様々な分野の協力なしでは作りあげることはできない」という事実を知ります。情報を得ておくことで、生徒が自分自身の夢を安易に捨てることがなくなります。生徒が少しでも夢の実現に前向きに取り組めるような支援をしたいと思います。
以上の2つの考えを軸に、昨年度同様に講演等の企画をするだけではなく、今年度も企業の協力を得て、大学の先を見せた上での進路指導が何かできないか模索中です。
次回、高1の学年主任の特別な企画に対する考え方を載せさせていただきます。