陰山英男先生 と 岸本裕史先生(三田学園卒業生)

2018.09.03 図書館だより

  この秋、育友会の講演会で「陰山英男」先生をお迎えします。

  陰山先生は、様々な教育実践で学校のみならず、家庭教育にも大きな影響を与えられている方です。

「百ます計算」や「陰山手帳」「陰山メソッド」と聞くと、「知っている」「聞いたことある」という人も多いのではないでしょうか。それを広められた先生です。

「百ます計算」というと陰山先生、と連想する方が多いのですが、実はこの「百ます計算」は三田学園の卒業生で神戸市の小学校教諭であった「岸本裕史」先生が生徒と共に作り上げ、最初に提唱なさいました。先生は、計算が正しくできると自信がつき、集中力と持続力が養えることから、計算力を伸ばすことは学力全体を引き上げる牽引車の機能も果たすともおっしゃっています。 (岸本裕史「見える学力、見えない学力」大月書店より)

 陰山先生は、「落ちこぼれをなくしたい」思いから、岸本先生を頼って百ます計算を実践し、それを陰山流に変化させていきました。岸本先生は、その変化をいい方向に展開していると、陰山先生に期待をよせていらしたそうです。(陰山英男「人生を変えるポジティブ習慣」リベラル社より)

 岸本先生は「学力の基礎を鍛え落ちこぼれをなくす研究会(落ち研)」(現在の「学力の基礎をきたえどの子も伸ばす研究会」)の主宰をなさっており、陰山先生もこの会員でした。どちらも兵庫県の学校の先生です。子供たちにしっかりとした学力をつけようとした、百ます計算の導入と教育の実践は「やっぱり『読み・書き・計算』で学力再生 兵庫県山口小学校10年の取り組み」という陰山先生と岸本先生の共著の本で著されています。この山口小学校は、兵庫県朝来町立山口小学校のことですよ。

 記念図書館には、陰山英男先生、岸本裕史先生の著書があります。一度手にして下さい。生き方や考え方について、いいアドバイスがもらえると思います。また教育関係に興味のある人は是非とも見て欲しいですね。さあ、前向きに物事をとらえてゆきましょう。