11月21日、卒業アルバム用の俯瞰写真を撮影しました。高校3年生の学校生活もあと少し。新型コロナウイルスの感染拡大がまた予想されています。
写真撮影後、学年主任から、「こうやってみんなで集まれるのは、これで最後かもしれない。君たちが一番コロナの影響を受けたのではないか。」と。高校に入学してから、いろいろな制限を受けて学校生活を送ってきました。始業式や終業式も、事前に撮影された動画を教室で視聴するのが当たり前。改めて「みんなで集まる」という当たり前にできてたことが、新型コロナウイルスのために制限されてきたということを再認識しました。
そんな高校3年生にむけて、校長先生が詩をつくり、朗読してくださいました。
『夕焼け
三田の空は広い、陽が沈むのもよく見える
君たちは、この学校において、今、沈んでいく太陽だと思う
山際近くに来ると、太陽のゆらめきが見える
時間が過ぎていくのがよくわかる
そして何分かすると、太陽は沈んでしまう
君たちがこの学校に来るのはあと僅かだ
その時がくれば、確実に、君達はこの学校からいなくなる
だから、君達は、今、沈んでいく太陽だ
陽が昇るようにいろいろな希望を持ってこの学校に入って来て、
青空の時もあっただろうが、雨が降ったり、風が吹いたり、嵐になったり、
一人ひとり大変な苦労も多くあったと思う
しかし、とにかく、そういう重みを持って、みんな、今、ここにいる
まだ先が見えない人は、
今までの人生の中で一番辛く、苦しい時期かもしれない
学校の外に目が向いて、足元の小さなことには
あまり構っていられないのはよくわかる
しかし、太陽は、沈んでいく時が一番美しく輝く
私は、じっと夕陽を見つめている
教職員や後輩たちも、君を見つめている
どうか残り少ない日々を大切にしてほしい
最後まで、真っ赤に輝くのを、学校に残る者に見せてほしい
そうすれば、太陽が沈んでも、
ここに留まる私達には、夕焼けのような美しい想いが
しっかりと心に残ると思う 』
最後まで輝こう!