9月17日(木)、今年度の本校教育実習生による反省会を開きました。
本校では例年ならば5〜6月の3週間をかけて行う教育実習ですが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大予防に伴う措置から、約3カ月遅れての8月31日(月)〜9月19日(土)の日程(一部の実習生は開始日や実施期間に変更あり)で実施しています。
今年度、母校で実習を行っている、または行う予定の卒業生は男性7人•女性5人の計12人(うち、女性1人が前週に終了。女性1人が次週以降に予定)。そのため、この日の反省会に参加したのは男性7人•女性3人(配属は中学6人•高校4人)の計10人でした。
わずか数年前までは授業を受ける側だった自分自身が、まったく逆の立場になり、教壇を介して生徒たちと相対する…。実習生たちがそこで感じ、考え、時には悩みながらも一所懸命に取り組んだ日々はどのようなものだったのでしょうか。
実習生自身の振り返りと指導教官の所感から構成された反省会で、実習生の口々に語られた感想の一部を要約して以下に掲載します。
■実習生の感想
・実際に授業をやってみて、恩師のアドバイスの的確さ、引き出しの多さに圧倒された。
・英語に苦手意識を持つ生徒に楽しんでほしいと、自分なりに考えながらやってみた。
・生徒への発問を事前に予想しておくことが大事と知った。
・時代に即した授業(ICTやプレゼンテーションソフトの活用等)や、子どもと一緒に学ぶ姿勢が必要。
・生徒を飽きさせない授業も大事だが、生徒を惹きつけられる授業が良い授業だと感じた。
・作成した教材をストーリーにつなげ、生徒の理解を促せるように試行錯誤した。
・感染症対策から音楽の授業でギターやハミングを導入したが、予想外の展開が続き、多くを学んだ。
他にも試行錯誤と発見の連続に自らの力量不足と立ち位置を確認できという感想が多々飛び出し、彼ら彼女たちにとっては大きな意識の変容をもたらしただろうこの3週間。
最後には、担当教官だった恩師からも「どんどん生徒の中へ入ればいい」「残りの2日間もトライしてほしい。学ぶことをやめると教えられない」「コミュニケーションのとれない生徒にこそケアを」等、貴重なアドバイスの数々が送られ、近い将来教鞭を執ることになるだろう実習生たちには「孵化直前」の濃密で重要な時間となったことでしょう。
教員になるならぜひ母校で!という希望者が多いのは、本校の誇り。しかし、本校か他校かを問わず、今回の実習生たちが晴れて教師になってくれること、そしていつの日か母校の教壇に立ってくれることを願ってやみません。