初夏から梅雨にかけてのこの時期、本校では毎年卒業生を対象に教育実習を実施しています。
今年度は5月20日(月)〜6月7日(金)の日程(一部の実習生は6月に期間延長して実施)で、男性12人•女性6人の計18人が母校に帰校。体育や音楽•情報を含む各担当教科のもと、中高6学年からそれぞれに配属された学年の、かつて見慣れた教壇に立ってくれました。
そんな教育実習も残りわずかとなった6月6日(木)、実習生全員を集めての反省会を開きました。
前半は実習生の振り返り、後半は指導教官より一言というシンプルな構成、1時間前後という短い時間内でしたが、そこで確認•共有された内容は教育の現場に立つ者にとっては重要なことばかり。以下に、実習生の感想の要約を一部掲載します。
■実習生の感想
・初めて生徒の前に立った時、注目されることで身が引き締まった
・生徒目線の授業が大事で、そのためには100%の準備が必要。
・生徒には自分からコミュニケーションをとらないと何も始まらない。
・先生は授業以外の仕事が多く、大変さが身にしみてわかった。
・自分に何が足りないのかを知り、先生の大変さを確認した。
・生徒の反応があるため、大学の授業でイメージしていたのとはずいぶん違った。
小寺ホールでの文理選択講話や研究授業も体験。生徒たちから「授業が楽しかった」「先生がいなくなると寂しい」と言葉をかけられ、思わず涙した実習生もいた反省会。
その大きさを知った母校の恩師からは、「先生がきちんとしていないと生徒たちには伝わる」「チャイムが鳴れば全力で取り組む。教師は素敵な仕事」と厳しくも温かな言葉を贈られ、実習生はもちろん、初心に還れた本校教員にとっても、有意義でとても濃密な時間となりました。
この教育実習を経て、教員免許の取得後には母校への赴任希望者が多いのも、本校ならではの特徴。今年の初夏を母校で過ごした卒業生たちが、近い将来、他校そして本校の教壇に立ってくれる日を待ち望んでいます。