あいにくの小雨に見舞われながらも、この日を待っていたかのように桜の花が一斉に咲き始めた4月8日(土)。桜陵の名に恥じない歓迎の中で、本校の入学式を午前は中学、午後は高校とそれぞれに執り行うことができました。
式場の小寺ホールは、わが子の晴れ姿を目に焼き付けようと来校された新入生の保護者とそのご家族の方々、そして教職員で午前も午後も満員御礼状態。客席の中央に設けられた特別席に向かい、新入生が入場を始めると人いきれはすぐさま割れんばかりの拍手に打って変わり、いつしか温かな空気が隅々にまで満ちあふれました。
中高ともに同様の式次第で進んだこの日。新中1は244名、新高1は新たに48名を含めた275名が松井校長からそれぞれに入学許可を宣言されると、続いて緊張の表情も初々しい新入生代表が学園生となることへの決意と希望を高らかに宣誓しました。
式辞では、松井校長が本校の建学の精神「質実剛健・親愛包容」が示す「自分に厳しく、他人に優しくあれ」の意を説き、併せて歌舞伎役者の故中村勘三郎さんが残された「型のある人間が型を破れば型破り、型の無い人間が型を破れば形無し」との言葉も引用して、人生の土台を作る10代に基本を徹底してマスターすることの大切さを伝えました。
育友会会長と副会長から心のこもった祝辞が贈られ、これからの6年間あるいは3年間の親代わりともなる学年担任団の先生が紹介されると入学式もクライマックス。恒例の本校吹奏楽部による学園歌演奏で、新入生にとっては生涯忘れられない晴れ舞台の幕が下ろされました。
それぞれの夢や希望を胸に、不安は新たにできる友人とともに乗り越えることで、本校のニューフェイスたちにはこれからの日々が充実したものになることを願ってやみません。
※学園通信ブログ調整のため、本記事の掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。新入生と保護者の方々には、今後とも学園通信をはじめとするブログをよろしくお願いいたします。