警報まで発令された前日の嵐が去り、心配されていた校庭の桜も薄紅色の衣装で踏みとどまってくれた4月8日(金)。春の陽射しが差し込む中で、中学を午前に、高校を午後に、本校のそれぞれの入学式を無事に執り行うことができました。
今年度は中学が243名、高校が新たに45名を加えた272名を迎えました。式場となった小寺ホールでは、保護者の方々と教職員が待ち受ける中、新入生が入場を始めると会場はあたたかな拍手に包まれ、一気にお祝いムードに。松井校長から入学許可が宣言されると、緊張した面持ちの新入生代表が学園で新たな生活を始めることへの喜びと決意を宣誓しました。
式辞や挨拶では、「自分に厳しく、他人に優しくあれ」と「質実剛健・親愛包容」の建学の精神が意味するところを説いた松井校長が、さらにチャレンジすることや困難にも逃げずにぶつかること等、学園生活での心構えをメッセージ。続いて登壇した北畑理事長も、本校の校歌と学園歌の歌詞を引き合いに冬の寒さにも耐えて力強く枝葉を伸ばしていく常緑樹の逞しさに習うことや、英国首相ウィンストン・チャーチルの言葉から「努力し続ける勇気を持つこと」の大切さを伝えました。
これからの6年間あるいは3年間の親代わりともいえる学年担任団の先生が紹介された後、本校吹奏楽部が心を込めて学園歌を演奏するといよいよ式も閉幕。厳かで華やかな式は、輝くような希望に満ちあふれた新入生たちとわが子のこれからの成長に期待を託す保護者の方々の安堵の表情がとても印象的でした。