若葉萌えるGWの頃に、毎年開かれる本校吹奏楽部の定期演奏会。今年も5月4日(水)、三田市内の郷の音ホール(三田市総合文化センター)で開かれました。
演奏は今年も3部からなり、それぞれに趣向を凝らして飽きることのないステージが展開。まず第1部では現代の作曲家による吹奏楽作品が3曲披露されました。オープニングにふさわしい華やかなアレンジの「コロニアル・コラージュ」(ジェームス・L.ホゼイ作曲)に始まり、続いて高昌帥の作品「吹奏楽のための風景詩『陽が昇るとき』より」、そしてフィリップ・スパークの筆になる「モーンダーレンの風景」と、スクールバンドの現在を表現するのにふさわしい楽曲が、丹精込めた本校吹奏楽部員の演奏でホール全体に響き渡りました。
第2部は部員の企画ステージ。吹奏楽の合奏中、居眠りを始めてしまった一人の部員の夢の中の出来事を再現するというシナリオの下、ダンスや寸劇をふんだんに交えた演技が続々と。演奏曲目は「ハリー・ポッターと賢者の石」よりの交響組曲アレンジでのメドレーから、スタジオジブリ「借りぐらしのアリエッティ」の主題歌、ディズニー「魔法にかけられて」よりの組曲を挟み、「ミッション・インポッシブルのテーマ」までの映画音楽4曲。舞台の袖から観客席までもを目一杯使った熱演に、会場は何度も沸き返っていました。
第3部は本校OBOGを迎え入れ、分厚い編成で取り組んだ楽曲を2曲。現代の作曲家、ジュリー・ジルーの「翼とともに」、そしてミュージカル「レ・ミゼラブル」より代表的ナンバーのメドレーは、どちらも難易度の高い曲ながら、練習の行き届いた演奏でとても聴き応えのあるステージとなりました。
3部の終演後も会場からの拍手喝采は鳴り止まず、気が付けば3度ものアンコール曲が演奏。それでもまだ名残惜しさの残る聴衆の方々が席を立たれたのは、開演からすでに2時間半が経過した頃でした。
毎年ご好評をいただいている吹奏楽部定期演奏会ですが、今年も例年に増して大きな満足と感動を味わっていただけたのではないでしょうか。