本校では授業ノウハウの共有とクオリティの向上を目的に、中学・高校の各教科で教員間での授業公開および研究を不定期に推進しています。
3月1日(月)〜3日(水)の3日間、高1・古文の担当教員による公開授業が行われました。
この時期、同教員の授業の内容は「総復習」。生徒はこの1年間に学習した項目を過去のテスト問題を元に振り返り、学び直すことで学力の再定着を図ります。
授業はタブレットを使い、自習用に作成されたホームページを利用して、生徒は各自が課題に挑戦します。
生徒同士が互いに教え合うこと、もちろん個別に先生へ質問することもOK。
極めて自由度の高い自習スタイルで進んでいきました。
「私の授業では、生徒が“自主的に学ぶ”ことに主眼を置いています。元来、人は忘れる生き物で、できないことができないままになっている場合がままあります。そこで、過去に取り組んだ問題をやり直すことで、今自分にできること、できないことの整理をつけ、自分の学力や強み弱み等を客観視する。その作業を自習スタイルで行うように指導しています」(授業担当の高1・勝本先生)
授業を受けている生徒に感想を尋ねてみました。
「改めて解答すると間違った箇所を再確認できますし、フォームを使うので、学校でも家でもどこにいても確認できる。これは助かります。自習スタイルなので、自分で考える時間をたっぷりとれ、自分のペースで学べる点も私には合っています。受け身でない授業は、生徒の間でも評判がいいですよ」
学習が能動的・自主的になり、自分で学ぶ力を養える授業。これからの学校教育に求められる重要なポイントの一つとして、継続的な研究と品質向上が進められていくことでしょう。
「本来、勉強は毎日コツコツやるもの。テスト前はその確認をするに過ぎません。日頃から自主的に学ぶ習慣が身に付いていれば、テスト前の心配ごともなくなります」(前出・勝本先生)