伊藤真波氏講演会~12月13日・育友会~

2024.12.20 学園通信

12月13日(金)育友会主催で、元パラリンピック水泳選手の伊藤真波氏をお招きし、中学2年・3年の生徒と保護者を交えて講演会を行いました。

「どこにでもいる、普通の女の子」が、20歳の時にバイク事故にあう。
そこから始まるお話は、時に壮絶、そして胸を打つものでした。

右腕を失い、過酷な治療に耐え、日本初の義手を用いた看護師として採用される。
そして、パラリンピックスイマーとなる…。
伊藤氏はその経緯を、時に強く激しく、そして優しく語りかけました。
自分がどれだけ深い家族の愛に支えられたかを。

圧巻だったのは、義手を用いたバイオリン演奏。
肩に装着した用具にバイオリンの弓身を着け、肩甲骨の動きで奏でるその音は、ホールにいたすべての人間を圧倒する荘厳さでした。

講演終了後、質疑応答の時間。「誰か質問ない?感想でもいいよ」
すると、1人の生徒が手をあげ、大きな声で「すごい良かったです!!」

その後、手が上がる、上がる…。「涙がまだ止まりません」「寝坊したので今日はどうしようか迷っていたけど、聞けて良かった」といった感想や、「無くなった右手が痛むことがありますか?」といった質問まで、ひっきりなしに手が上がり続けました。

多くの生徒の前で自分の思いを口にする。それを周りは許容し、共有する。
伊藤氏のお話は、聞く者の心を揺さぶり、思いを口にしようという雰囲気を生み出す、極めて印象的なものでありました。

改めて素晴らしい講演をしてくださった伊藤氏に感謝申し上げますとともに、ご尽力いただいた育友会役員の皆様にも厚くお礼申し上げます。

*本校保護者の皆様には、期間限定で映像が公開されております。ぜひお子様と共にご視聴ください。