8月26日(金)、本校の今年度2学期始業式を行いました。
夏休みが明け、真っ黒に日焼けしたクラスメイトも待つ教室では、しばらくぶりの再会にどの生徒も一様にうれしそうな表情。しかし、残念ながらも式自体は1学期の終業式と同様、対面式ではなく動画配信によるスタイルとなってしまいました。
実は、眞砂学校長は今月23日(月)からオーストラリアへ出張中。その理由は以下の学校長訓話をお読みいただくとして、こうした事情からも今回の始業式は前撮りを踏まえての実施と相成りました。
<学校長訓話>
お帰りなさい。皆さん、お元気でしょうか?
夏休み明けは気分が晴れなくてちょっと苦しいという人もいるかもしれませんが、徐々に慣らしていきましょう。
またオンラインになってしまいました。実は、私は今オーストラリアに来ています。私だけ夏休みみたいで、ちょっと申し訳ないです。
Georgiana Molloy Anglican Schoolという学校に来ています。
皆さんが文通を始めた学校です。ここは長い名前なので、GMAS、ジーマスと呼ぶことも多いです。
これから文通の後にオンラインの交流や、来年になったら実際にお互い、訪問できたらということを話し合っています。
場所は西オーストラリア州の州都であるパースから、南へ200㎞くらい行った所です。段々、南極に近づいてきますね。
パースは人口200万人以上いるのですけれど、このBusseltonという学校のある町は海沿いの小さな町です。観光でも有名な町で、とてもきれいな所です。皆さんも行けたら、ぜひ行ってほしいです。
幼稚園から高校まである学校で、いろんな子どもたちがいる、美しい環境の中にある学校です。
これから両校の協定を結ぶ時間になります。
さて、来週から秋学期の学びが始まるのですが、今回は学ぶ理由について少し話したいと思います。
学ぶ理由は簡単ではないし、人それぞれでいろいろあっていいと思います。私が大事だと思っているひとつを紹介しようと思います。それは、学ぶことによって人に騙されない人になる、ということです。
不安を煽って金を出させる、ということに引っかかる人が多いのは、教育の敗北だと思っています。
学びを通じて自分の頭で考え、判断することができるようになるのは生きていくうえでとても大切です。これからの時代にさらに重要になる力だと思います。
Critical Thinkingとか批判的な思考という言葉がよく言われますが、これは他の人を言い負かすとか、攻撃するためにある、とは思っていません。
時には自分自身を疑い、深く考えて自分を見つめ、自分の置かれている環境を軌道修正する。そういう力がCritical Thinking、批判的な思考のいちばん大事な部分だと思っています。
皆さんも深く考察して自分を見つめ、他の人に騙されないような人になってください。そういう学びを今学期はちょっと心に留めてもらえるといいかな、と思っています。
では、調印式に行ってきます。