【高校編】令和3年度 三田学園中学校・高等学校入学式

2021.04.17 学園通信

高校入学式 13時30分〜

 

午後は内部進学生の多い高校入学式。午前の中学の部と比べるとどこか寛いだ雰囲気も感じられます。開式の辞に続いて、松井学校長が学外中学からの進学生44名を含む新高1生(107回生)285名の入学を許可すると、観客席最前列には新入生代表の安部真梨子さんが。「建学の精神を受け継ぎ、思いやりのある豊かな心と逞しい精神を身に付けます。そして、自覚と責任を持って社会に貢献できる人間に成長できるよう、いっそう努力することを誓います」。彼女の力強い宣誓が会場いっぱいにこだましました。

 

凛とした空気のなか、松井学校長の式辞へ。「新入生の皆さんには『凡事徹底』当たり前のことを徹底的に行っていただきたい。誰にでもできる平凡なことを少しずつでも積み重ねていくと、大きな力になります。皆さんには自分で気付いていない才能・能力が秘められていますから、勉強や身の回りのことを丁寧にやってみてください。平凡の中から生まれてくる非凡がいつかは人を感動させるでしょう」と、カー用品企業創業者・鍵山秀三郎氏の言葉を引用しながら高校生活での心構えを説きました。

 

さらに、登壇した丸泉理事長からも祝辞が。「DX(デジタルトランスフォーメーション)が加速していくこれから、知識ではなく考える力=思考力が重要になります。askよりも“inquire”な姿勢が求められる時代に、多面的な情報の集め方や総合的な捉え方をするにはどうすればよいでしょうか。一冊の本を皆さんに紹介します」。英文学者・外山滋比古氏の著書を引き合いに、考えることの本質に触れながら、新入生たちが悔いのない高校生活を送れるよう、有意義なメッセージを贈りました。

 

20分弱、あっと言う間に式典が終了し、会場に残ったのは新入生と学年担任団の教員10名だけ。ここからは内部進学生には慣れ親しみ、高校からの進学生には初顔合わせとなる先生方の自己紹介が始まりました。「みんなで楽しく、みんなで成長。これがモットーです。一緒にやっていきましょう」教員からのメッセージには温もりが満ちていましたが、高校生活のスタートにけじめは大切です。会場では真剣な眼差しで話を聴いていた新入生たちも、解散後の表情には晴れやかさがあふれていました。

 

新しく学び舎になる高校新館へ向かう新入生たち。午前と同様、ここでも小寺ホールの外には吹奏楽部が待ち受け、気持ちも新たになった彼ら彼女たちを精一杯のウエルカム演奏で祝福しました。

 

新入生のホームとなる高校新館の入り口には、学年担任の教員一人一人からのメッセージや外部進学生の出身中学からのお祝いの言葉に加えて、今春の本校卒業生・104回生の先輩たちからの温かい言葉も。家庭的ともいえる空気感は高校でも健在です。

 

なお、当日の式典の一部始終は動画サイトを通じて、中高新入生それぞれの保護者の方にライブ配信させていただきました。

 

新入生にとって、入学式はこれから始まる6年間または3年間への単なる1日目に過ぎないかもしれません。

しかし、この日小寺ホールで初めて顔合わせした同級生や先生、そして見聞きした物事や話は、生徒一人一人の人生に後年まで続く強い印象を残すことになり、かけがえのない一日となることでしょう。

長いようであっと言う間に過ぎていく学校生活の日々。いろんな出来事が待ち受けているでしょうが、新入生の皆さんは入学式で心に刻んだ思いをいつも忘れず、充実した時間を過ごしてほしいと思います。

そのためには、教職員も精一杯務めさせていただきます。

この度は、ご入学、本当におめでとうございます。

 

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