人権講演会

2022.11.17 高校3年生

例年、高校1年生では在日コリアンの方を三田学園にお招きし、自身の体験を中心に歴史や現状についてお話しいただいています。
今年度は李光浩(イグァンホ)さん、権晃子(コンファンジャ)さん、金園恵(キムウォネ)さんから講演していただきました。
 李光浩さんはテコンドー日本代表コーチとして活躍されており、講演の初めに鋭い蹴り技を披露していただきました。また、進路選択の最中にある高校1年生へ夢を追い続けることの大切さをお話いただきました。
 権晃子さんからは朝鮮学校が日本で認可された学校ではないために中卒扱いになってしまうこと、数がまだまだ少ないことなどを教えていただきました。自分の望む教育を受けづらいことや、認められないことの辛さは高校1年生には驚きであったろうと思います。
 金園恵さんからは幼少時代に通名で暮らしていたことや韓国籍を隠して生活していたこと、教育職へ就職する際に在日コリアンであることが壁になりそうになった時にかつての恩師が助けてくれたこと、家族からも韓国名を名乗るのを止められていたことなどが語られました。その上で生徒たちがどのように考え、どのような社会を作りたいか問いかけられました。
 金さんの問いは日本に暮らす人全てに投げかけられたように感じました。明確な答えは出ないかもしれません。今後生徒たちは事後学習を通じて考えを深めていく予定です。皆さんもぜひ思いを巡らせてください。