今回の道徳は3週にわたり、LGBTQ+について考え、理解を深める授業を行いました。
まず1週目は導入として、高校生が個性について、人を好きになることについて悩み、成長していくショートムービー「りんごの色」を見ました。自分と他者との違い、人とのかかわり方などについて考え、また「カミングアウト」や「アウティング」、「SOGIE」といった新しく聞くいくつかの言葉についても学びました。
2週目は実際にセクシャルマイノリティとカミングアウトし活動されている方に講演に来ていただき、お話を聴きました。当事者とそうでない人に分かれるのではなく、性のあり方は一人ひとり異なっていて、みんなが当事者。そんな言葉がとても印象的でした。講演後に無記名でフォームにて感想を募ったところ、真剣に考え、長い文章で言葉を綴ってくれた子もいました。
そして3週目、その事後学習として「みんなが自分らしく生きるためにできること」というテーマで班ごとに話し合いをしました。それぞれが自分の言葉で、講演を聞いて感じたことや、傷つく人ができるだけ少なくなるための方法を語り、意見を交わしました。
同性婚についての裁判や、学校制服のジェンダーレス化など、性の多様性についての話題を耳にすることが最近でも多いように感じます。本校でも数年前から女子がスラックスを選択できるようになったり、名簿が男女混同になったりと、少しずつですが変化し続けているところです。
繊細で一人ひとり違う問題だからこそ、心を通わせて、生徒も教員も一緒に知識と考え方をアップデートしていきたいと思います。