3月は春の訪れ。
待ちに待ったこの季節は、また別れの季節でもあります。
「青春読書記」を長年にわたって担当してきた本校図書委員、高2のメンバーが今回で引退。恒例の三田市立図書館展示棚の入れ替え作業も、彼ら彼女たちには最後のお務めとなりました。
そんなセンチメンタル…と思いきや、今回のテーマは「デビュー作」。
このウイットに富んだ主旨の下、3月10日(水)に行われた高2委員ファイナルワークの模様をお届けします。
【テーマ主旨】
今回のテーマは「デビュー作」。処女作とも言いますね。
作家の原点ともいえるデビュー作は、世間の評価や出版社の意向の影響が少なく、各作家の性格が色濃く現れる作品といって差し支えないでしょう。住野よる先生の「君の膵臓を食べたい」のように、大きな話題になり門出に花を添えた作品もありますが、一方で代表作に比べればずっとこじんまりしたものも多いようです。
思えば私たちは作家の名前や著書を知っていても、その処女作を知らないということが多いようです。(太宰治、中島敦、宮沢賢治のデビュー作をご存知ですか?正解はそれぞれ『列車』『古譚』『春と修羅』です。意外と知らないものではないでしょうか?)
作家の意外な一面を窺うことができるかもしれないデビュー作の展示は、4月末まで行っています。
お花見の帰りにでも、お立ち寄りくだされば幸いです。
■三田市立図書館本館展示棚「青春読書記 ~三田学園図書委員会より愛をこめて~」
テーマ:デビュー作
陳列図書貸出期間:2021年3月10日(水)〜5月上旬予定
三田市立図書館周辺の歩道で、黄色い可憐な花を咲かせるミモザ。春の訪れを告げるにふさわしい愛らしさで、同図書館利用者の方を楽しませています。
棚の入れ替え作業の度に、POP作成の腕前を上げていった図書委員たち。書体の扱い方やレイアウトからイメージビジュアルまで、ワクワクさせてくれますね。
今回の作業参加者は高2・4人と高1・1人の計5人。中学から図書委員だったメンバーが多く、テキパキとした動きにはさすが!ベテランの安心感があります。
見慣れた三田市立図書館ヤングアダルトコーナー。青春読書記の棚の登場が2015年ですから、今年の6月で担当6年目を迎えさせていただくことになります。
図書館担当者の方とも連携はバッチリ。担当者の方に変遷はあったものの、いつも丁寧なご対応と貴重なアドバイスまでいただいて、委員一同、感謝しきりです。
完成した棚には、いつもに増して人気作家、有名作家の「デビュー作」がズラリ。貸し出し中必至のことうけあいですから、どうぞこまめに覗いてみてください。
「やりきりました!」この日が最終回の高2委員たちを中心に、最後の記念撮影。先輩たちの志はその笑顔とともに、後輩がしっかりと受け継ぎますよ。
最後まで仲良く、チームワークもとれていた2020年度図書委員。コロナ禍だった昨年は桜陵祭動画の作成等にも大活躍で、本当にお疲れさまでした。