今年3月に開催しました「京都大学iCeMS Caravan公開授業」は、日頃現代科学の最先端を手がけられている京大の研究者の先生方と本校高校生の出会いが、学ぶ楽しさや知を紡ぐ醍醐味を通じて大きな感動と余韻を残しました。
そのiCeMSの先生方から、今度は高校生たちを研究所へお招きいただく招待メールが届きました。
それぞれのご研究領域やテーマの下に、普段研究されている所内の様子を機材や試料等もそのままに見学でき、実習さえも体験できる。
こんなまたとない機会に、本校の元iCeMS Caravan受講生・観覧生(現高1〜3生)たち26人が、夏休み中にも関わらず参加の手を挙げました。
イベントでMAXまで高まった知的興奮の感動をもう一度。そして、自分の将来の夢に直結するかもしれない体験を今一度。
8月8日(水)に行われました「 iCeMS訪問」の様子を、テキストと写真でお送りします。
この機会が、本校はもちろん、参加した他校の高校生たちにも生涯にわたる貴重な体験になったことを祈ります。
訪問当日、大変お世話になりました京都大学iCeMSをはじめとする関係者の方々には、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。
京都大学iCeMS Caravan 2018 iCeMS訪問
日 時:2018年8月8日(水) 13:00~17:00
場 所:iCeMS本館、CiRA(京都大学iPS細胞研究所)、iCeMS研究棟、総合研究1号館
参加校:愛媛県立新居浜西高等学校、京都学園高等学校、大阪女学院高等学校、三田学園高等学校
京大のお膝元、京都市の東山東一条交差点角にあるiCeMS本館の建物。訪問当日は、まず副拠点長の先生から歓迎のご挨拶をいただきました。
アイスブレイクはイラスト画を使った伝達ゲーム。他校を含む参加高校生が10チームに分かれ、知的な自己紹介を和気藹々と行いました。
午後1時30分、いよいよ生徒たちお待ちかねの研究所見学へ。CiRAとiCeMS研究棟&総合研究1号館の二手に分かれて移動しました。
ここがiPS細胞の研究拠点、CiRA。ドキドキ…ちょっと緊張しながら「iPS細胞から作ったなん骨の組織」を観察させていただきました。
一方、iCeMS研究棟&総合研究1号館の見学チームは複数の研究を見学・実習。「超電導材料観察」では宙に浮いたチップに歓声が上がりました。
「アレルギー反応の1分子観察」では、免疫細胞が外界からの異物(抗原)を認識する瞬間を動画撮影できる顕微鏡で観察。参加生は興味津々です。
iCeMS Caravan公開授業では本校もお世話になった杉村薫先生の研究室。遺伝実験によく使われるショウジョウバエを実体顕微鏡で観察しました。
研究所見学の興奮も冷めやらぬうちに再度 iCeMS本館へ。「科学と世界のおもろ〜い人達のクイズ選手権」と題し、チーム対抗で競います。
クイズでは正解よりもユニークな視点や発想の答えが珍重(笑)!珍問奇問に頓珍漢な答えが返される度に場内は笑いの坩堝と化し、豪華!景品が授与されました。
知的刺激に満ち、愉快だったiCeMS訪問。最後には、京大の先生方から研究者としての時代と世界を俯瞰した「愛ある言葉」が「後輩たち」に贈られました。