日の暮れるのが早くなり、夜風がひんやりとし始めたら、もう11月は目の前。
中間考査を挟み、前回から3週間ぶりとなったプロジェクション・マッピング講座(以後、PM講座)の4回目を、10月24日(水)に開きました。
前回チームごとに上映場所を決め、映像制作ソフトの使い方をレクチャーしていただいた受講生たちは、いよいよ自分たちの作品をテスト投影する日。本格的なアート作品への初めての取り組みだけに、彼ら彼女たちの表情からは期待3割・不安7割の入り交じった心情が手に取れるよう。
そんな少しハラハラしたような講座当日の様子を、今回も写真と記事でレポートします。
■三田学園プロジェクション・マッピング講座
開講日時:9月22日(土)、9月26日(水)、10月3日(水)、10月24日(水)、10月27日(土)の連続計5回
会 場:高校本館3階6-3教室
受 講 生 :高校2年生16名、高校1年生2名
講 師:平野知映先生 大学非常勤講師・映像学会会員
内 容:
受講生が任意に設定する投影対象と映像作品を用いて、PM作品を完成。桜陵祭の会場内で一般来校者を含めた観覧者に向けて上映・発表する。
■三田学園PMプロジェクト【桜陵祭当日の上映イベント】
イベント名:三田学園PMプロジェクト
作品発表日:2018年11月3日(祝) 校外祭当日 10:00-15:00
【三田学園PMプロジェクト予告編】 三田学園プロジェクション・マッピング講座 #3
【三田学園PMプロジェクト予告編】 三田学園プロジェクション・マッピング講座 #5
この日は機材の設置方法のマスターが第一関門。机と椅子を廊下へ運び出し、教室内の自チームエリアに機材を広げていきます。
「電源コードはトラブルの元になりやすいのよ。扱いは丁寧にね」。平野先生の指示に従い、コードをしっかりと固定していきます。
光源と投影対象の最適な距離を厳密に設定すること。ピンボケのない美しい映像を映すためには、細かな作業が必須です。
プロジェクターが設置できれば、映像を投影。光のフォルムを見ながら、投影位置やピント、色味やコントラスト等を調整します。
機材設置真っ最中の教室内は、こんな様子。忙しなく動き回る誰もの表情が真剣で、集中した時間を過ごしていることがわかります。
この日の最重要課題は、「観覧者目線」で会場配置を見ること。受講生全員が教室へ一人一人順番に入り、改善点を見つけ出します。
会場配置の修正を済ませたら、チームごとに作品を合評。地球儀に投影するこのチームは、背面の柱に思わぬ効果が生まれました。
掛け時計を使うチーム、天井に映すチーム。作品世界をよりよく表現するには、自チームエリア全体の演出も時には必要になります。
合評中は教室内に本気モードの空気が充満。同じ空間を共有する者同士、チームの垣根を越えて作品改善への具体的な提言が続きます。
地元の地方紙新聞社から取材記者の方がご来校。平野先生と受講生たちが一丸となってのプロジェクトを、掲載してくださいます。