令和元年度 三田学園高等学校卒業式

2020.03.09 学園通信

とうとうやってきたこの日の“さよなら”を惜しむかのように、朝から小雨模様だった2月29日(土)。令和を迎えて最初の高校卒業式を行いました。

折からの感染症に伴う予防措置から、式典を例年よりも大幅に縮小して実施した今年度。しかし、土曜日ということもあり、会場の小寺ホールにはわが子の晴れ姿をその目に焼き付けようと、大勢の保護者の方々が詰めかけられました。

103回生となる卒業生は268名。入場テーマ曲がホールに鳴り響くなか、晴れやかさと緊張の入り混じった表情で入場し始めると、彼ら彼女たちを祝福する拍手は一際大きくなり、会場は瞬く間に温かな空気に包まれていきました。

開式の辞に続いて松井学校長が登壇すると、まずは卒業証書の授与から。例年ならば卒業生一人ひとりに手渡されてきましたが、今年度は7クラスからそれぞれの代表が壇上に上りました。

続いて、賞状・賞品の授与では皆勤賞と精勤賞、桜陵賞(部活動等で顕著な功績を収めた生徒が対象)、三田が丘賞(学外で特筆すべき活動をした生徒が対象)、そして日本私立中学高等学校連合会会長賞が該当する生徒に。

凛とした空気のなか、これらの授与式が行われている間も、卒業生一人ひとりの眼差しは真っ直ぐに壇上へと向けられ、その表情は式の一瞬一瞬を噛みしめているかのようでした。

この日の祝辞は、松井学校長が学校関係者を代表。「将来の予測が困難なこれからの時代、皆さんは自分で考えることを大事にしてください。答えのないような問題にも直面しますが、そんな時には自然現象や社会情勢を読み解き、人との触れあいのなかで相手のことを慮ってください。このことが自分で考えることになります」と、本校高校での3年間の学びにも基づく力強いメッセージを贈りました。

卒業生代表が記念品目録を読み上げ、感謝の気持ちを込めて贈呈すると、式典はいよいよクライマックス。

在校生代表の和氣優衣(現高校生徒会会長)さんが、「先輩方は卒業されても、何かあれば三田学園で出会った仲間を思い出してください。自分の信じる道を歩んでください」と送辞。すると、卒業生代表の廣瀬功一郎(前高校生徒会会長)君からは「在校生の皆さんは一日一日を大切に。僕たちには胸に刻まれた3年間の思い出や質実剛健・親愛包容の精神が生き続けています。胸を張って旅立っていきます」と、希望に満ちた答辞が返されました。

時間にして1時間余り。恒例のプログラムもいくつか割愛されたうえでの卒業式でしたが、厳かさのなかに温かさが息づく本校の伝統はいつもの年と変わらず。その場に居合わせた誰もが、お互いに共有したこの3年間を慈しみ、卒業生一人ひとりの前途に幸あれと願ったひとときになりました。

4月からそれぞれの道へと、新たに歩み出す卒業生の皆さん。困ったり、思い悩んだりした時には、いつでも母校・三田学園へ帰って来てください。本校の門は卒業生の皆さんにも、いつでも開いています。

卒業生そして保護者の皆さん、この度は本当におめでとうございました。