(【特集】世界大会総合第2位 物理部チーム「Re_X」インタビュー4から続く)
世界大会で、「日本は強い!」と確信
言葉、英語の問題があったのではと思いますが、どう対処しましたか?
杉森 英語に関してはもう無我夢中、ゴリ押し(笑)。必至で翻訳して臨みました。
南 音声で話すとどうしてもアレですから(笑)、チャットでの会話でなんとか切り抜けました。
帯刀 米国チームに日本語の通じるメンバーがいて、とても助かりましたね。ブラジルチームも英語ペラペラで、けっきょくは日本チームがいちばん英語ができなかった。
西 とにかく、言語の壁は大変でした。
なるほど。言葉以外で大変だったことを教えてください。
杉森 STCで、動画審査は自チーム3チームがそれぞれに作った動画の尺の合計時間がポイントでした。短いほうが有利だったんです。ところが、最初のうち、僕たちは他チームよりも早く出せばよいと提出のタイミングに勘違いしていて、ブラジルチームと米国チームのやりとりからこのことに気付きました。焦りましたね。
帯刀 TCの2本目、ロボットにパス動作をさせるのは初めてでした。センサの向きを変えてペットボトルを認識させたり、ボールのホールド機構を改良したり…かなり苦労しました。最初は諦めかけていたほどですが、なんとか提出に間に合わせました。他チームには提出できなかったところもあったようです。
杉森 ルール解釈もネックでした。2本目のTCでルールがよく把握できていなくて、途中で「ヤバくね?」と気付いたのが動画提出の1時間前。焦りに焦りました。なので、3本目のTCではルールを何度も確認して、作業を完璧に行いました。
西 こと、ルールの厳密さ、徹底ぶりに関しては、お国柄もあるのでしょう。日本大会のほうが厳しかった印象がありますね。
帯刀 日本の国内大会のレベルが高いのも、ルールの厳しさと関係しているように思います。
大会最終日には審査結果による上位入賞チームが発表されました。受賞を聞いて、どんな気持ちになりましたか?
杉森 TDP部門賞が正式に発表されて、やはりうれしかったです。総合の順位に関しては発表に時間がかかりそうだったので、大会オフィスに問い合わせました。
帯刀 メールで「総合第2位」の知らせが届いた時、僕は個人的にですが悔しかったです(総合第1位はイタリア)。他の競技や部門でも日本チームが上位に並んでいて、世界大会で「日本は強い!」という確信を持ちました。僕は来年(2022年)のロボカップにも出場できるので、次こそは世界一になりたいですね。
世界大会での奮闘ぶりがよくわかりました。次の大会がある帯刀さんには、再びの活躍を期待しています。
物理部では1人1台のロボットを製作(左)
【本日生放送!】本校物理部が地元テレビ局の番組で紹介されます。
サンテレビ「NEWS×情報 キャッチ+」【部活中継】三田学園中学校・高等学校 物理部