先日、山口県人権啓発センターの川口泰司さんをお招きし、講演会を行いました。
冒頭で川口さんは「無知・無関心な姿勢が無自覚に誰かの心を傷つける」という言葉を生徒に伝えました。この言葉は多くの生徒の中に印象深く残ったようで、事後の感想文では「自分は差別なんかしないし、関係ないと思っていたが、川口さん話を聴いて、その無関心な姿勢が誰かを差別してしまうことになることを学びました」という意見が多数ありました。
その後、ネットの世界で今、どのような部落差別が起こっているかを伝えて頂きました。
その中でも佐賀県の高校生が無知ゆえに差別本をメルカリで販売したという事例が紹介された際には、会場中がしっかり学ばなければ自分も差別に気付けない人になるのではという雰囲気になりました。
講演会の後半には、川口さん自身が体験した差別と、その差別に巻き込まれた家族の思いなどを語ってくださいました。
その話に多くの生徒が涙したのも印象的でした。
そして、川口さんが最後に伝えた「この差別をなくすためには、この差別で苦しんでいる人たちの想いを受け止められるキャッチャーの存在が重要である」という言葉に対して、多くの生徒が「人の悩みや苦しみに寄り添えるキャッチャーになりたい」と事後の感想文に綴っているのを読んで、この差別は必ずなくせると確信した講演会となりました。