令和4年度 三田学園中学校・高等学校入学式

2022.04.12 学園通信

満開の桜と雲ひとつない青空、そして対面式の入学式──。

4月8日(金)、近年稀に見る絶好のコンディションの下、2年空けての待望の保護者同席スタイルで、令和4年度の中学•高校両入学式を執り行いました。

式典は午前に中学を、午後に高校を、ともに終了後の学年担任団によるご挨拶を含めても1時間弱という凝縮したタイムテーブル。万全の感染症対策を施したことで、過去2年は省略されてきた新入生の入退場が復活し、同様に見送られてきた育友会長の祝辞、中高各生徒会長の歓迎の挨拶も行うことができました。

 

中学校入学式

久しぶりに保護者の方からの万雷の拍手が鳴り響き、お祝いムードに満ちた小寺ホール。新入生111回生244名による入場を合図に始まった中学式典では、開式の辞、学校長の入学許可に続いて、新入生代表の伊藤颯真さんが「これからの6年間のさまざまな活動を通して心身ともに逞しく成長し、より広い視野と深い思考を身に付け、多くの友だちを得たいと思います」と力強い宣誓を行いました。

対して、本校から最初に演壇に立ったのは、新たに就任した眞砂和典学校長。「私の大切にしている言葉に『困難は2つ以上あったほうが解決しやすい』があります。複数の問題が起きた時、それらは繋がっていて、一緒に解決しようとするほうがうまくいくことが多い。新入生の皆さんも複数の困難に直面した時は、しなやかで強い心をもって、学園生活に立ち向かってほしいと思います」と、新生活に臨む新入生たちにエールを送りました。

続く丸泉理事長も「本校の学園生活は文武両道、勉学と課外活動をしっかり両立してください。勉学では他人に負けない得意科目を一つつくりましょう。得意科目があると他へ興味が広がります。部活動では競技ルールを守って物事に正面からあたる気概を養い、文化的素養を高めてください。新入生が心身ともに成長し、国際舞台のリーダーとして活躍できる資質・能力を身に付けられることを祈念しています」と、大きな期待をあらわしました。

小前 猛育友会長は祝辞のなかで、「中学生になると大きな環境の変化を感じるでしょう。通学に課外活動、学習環境や内容も変化します。新しい学習プログラムも始まりますが、これらは皆さんの人生を豊かにしてくれます」と応援。さらに、在校生代表の藤岡修平中学生徒会長も「学校生活を楽しくする秘訣。それは人それぞれ考えの違うことを受け入れることです」と先輩ならではのアドバイスを送り、その後列席者紹介と学年主任・学年担任紹介を経て閉式しました。

 

高等学校入学式

午後は外部からの進学者47名を含む108回生277名、高校新入生の式典。次第は中学と同様でしたが、新入生代表の石橋直弥さんは「自覚と責任を持ち、社会に貢献できる人間に成長するため、より一層努力することを誓います」と新入生の決意をキッパリと表明してくれました。

眞砂学校長は式辞のなかで、歌手・森山直太朗さんの歌詞を引用しながら「変化しないことをおそれる強さが大事。やわらかい強さは変化を受け入れて自分のものにしてしまえるもので、本当の強さとはしなやかさを持っています。皆さんもしなやかで強い心をもって学園生活に立ち向かってください」と、中学の式典でも語った「しなやかさ」「強さ」の言葉を贈りました。

さらに、丸泉理事長も英文学者・故外山滋比古先生の著書「思考の整理学」を引き合いに、「36年前に書かれたものですが、東大生・京大生に読み継がれている本です。考えるとはこういうことだと端的に記されていて、高校生でも実践しやすい。この本を参考に、思考格差のこれからの時代にしっかりとした考える力、思考力を身につけてください」と、新入生にとって実践的で役立つ内容を語りかけました。

小前育友会長からは「柔軟な発想・行動力、バランス感覚、チャレンジ精神を身に付けることが生きる力になるこれからの時代。先生、先輩・後輩、同級生との出会いや交流、切磋琢磨を大切に、今を一所懸命に生きれば自ずと道は開かれます」と温かな言葉が。そして、在校生代表の森岡 凜高校生徒会長からも「楽しい学校生活を送る秘訣。それは行事を全力で行うことです。クラスの団結力が上がり、楽しい思い出になるので、ぜひ挑戦してみてください」と、こちらも先輩らしい具体的なアドバイスが送られました。

 

閉式後は、中学高校ともに新入生は会場に居残り、学年主任および学年担任の自己紹介を受けました。

なお、この日の式典の模様も動画撮影し、当日ご来校いただけなかった保護者の方々にリアルタイムで配信させていただきました。

今、時代が大きく動いているなかで、本校も大きな変化を見せようとしています。

そんな本校での学校生活の日々が、新入生の皆さん一人一人の表情を輝かせられるよう、教職員も精一杯務めさせていただきます。

この度は、ご入学、本当におめでとうございました。