3月を迎え、本校の地元・三田にも暖かなそよ風が吹くようになりました。
この時期、学校は「卒業式」の真っ盛り。中学や高校で過ごしたかけがえのない日々を胸に、大勢の生徒たちが希望に満ちた未来へと巣立っていきます。
そこで、恒例の三田市立図書館展示棚の入れ替えに際し、本校図書委員たちが選んだテーマは「卒業」。学校に限らないさまざまなモノゴトの修了や区切り、それらからのステップアップを意味するこの言葉には、実は今回の入れ替えで本校図書委員を「卒業」する高2委員たちの惜別の気持ちも込められていました。
そんなラストデーとなった3月12日(火)。入れ替え作業の様子を、「卒業生」の彼女たちを追いかけるかたちでレポートします。
老若男女の誰もに訪れる人生の転機。そこにまつわるさまざまなドラマや思考等を、三田市立図書館でぜひお楽しみください。
■三田市立図書館本館展示棚「青春読書記 ~三田学園図書委員会より愛をこめて~」
テーマ:卒業
うららかな春の陽気に包まれたこの日。三田市立図書館は図書の閲覧や借り出しに訪れた市民の方々で、館内はいっぱいでした。
最後の展示棚入れ替えに臨む高2委員たち。思い出がたっぷりのこの図書館ともお別れの日だけに、作業はいつも以上に入念です。
先輩から作業を引き継ぐ中学生の後輩たち。長期間の丁寧な指導のおかげで、すでに作業の段取りやノウハウもマスターできました。
慣れ親しんだコーナーで。「この本はどこに配置する?」ベテランの2人だから、棚はテキパキとこれまで同様にかたちになっていきます。
お世話になった図書館の担当の方と。「その本は見つかったのね」「そのPOPはどこに置くの?」今回もいつものやりとりが続きました。
仕上げ真っ最中の展示棚。一つ一つの作業を噛みしめる二人の脳裏には、かつての“作品”が走馬燈のようによぎっていたのかもしれません。
「卒業」記念展示棚、完成。POPの一枚一枚からは先輩たちのやりきった感と、後輩たちのあとは任せて!という意気込みが感じられませんか?
後輩への引き継ぎも終わってのラスト記念撮影。中学生時から担当してきたという高2委員の先輩たち、長い間ご苦労さまでした。