3月20日(火)、3学期の最終日を迎えました。小雨が断続的に降り続いていたため、中学、高校それぞれ別会場で終業式を行いました。
校長先生から、次のようなお話がありました。
先日、大阪吹田にある「太陽の塔」の内部が一般公開されるというニュースが報道されました。今から48年前、1970年に大阪万博のシンボルとして建てられました。大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」。世界77カ国が参加し、一日の来場者数が80万人を超えたこともある非常に大きなイベントでした。
当時私は小学生でしたが、わくわくして各展示物を見た記憶があります。アポロ計画による宇宙船や月の石の展示。リニアモーターカー、ワイヤレス電話、テレビ電話、電気自動車、動く歩道といった当時としては目新しいものが多く展示されていました。
48年経った今の世の中を見てみますと、すべて現実の物となっています。車の自動運転や携帯電話・スマートフォンなども当たり前のように私たちの日常の生活に入ってきています。
皆さんが社会に出るころには世の中が劇的に変わってしまうと言われています。ロボットが様々なことを手伝ってくれたり、AI、人工知能がますます発達して便利な世の中になると言われています。
そういう世の中になっていくわけですが、ロボットやAIに使われるのでなく、そういうものを自由に使いこなせる人材が必要とされる時代になっていくのではないかと思います。
これからも色々なことを経験し、色々なことを学び続け、将来立派に成長してほしいと思います。
ただ、一方で、ロボット・AIの時代と言われていますが、三田学園の建学の精神である「親愛包容」を忘れないでほしい。人に優しく、人に気配りができる、そういった心の部分、人間らしさというところは失わないでほしいと思います。
明日から春休みを迎えます。1年を振り返って次年度につなげてほしいと思います。1年の目標をしっかり立て新しいスタートが切れるよう、充実した春休みを送ってください。元気な顔で4月の始業式が迎えられることを楽しみにしています。
また、放送部の高校2年生、古澤明佳さんと吉田結音さんが、神戸電鉄主催の「第12回グッドマナーキャンペーン放送部門」において、見事優秀賞を受賞し、披露されました。